Monthly Archives 7月 2019

7月のしおり 熱中症

がん・健康 各月のしおり

去年のことだが、「あの」凄まじい猛暑が過ぎた9月、台風が来てエラク蒸し暑い日があった。ケチな、いやエコ派のわたしは、いつものように冷房のない2階の書斎で、このホームページの文章に手を入れていた。陽射しを最大限遮り、タンクトップにショートパンツという究極の薄着で扇風機を回していれば、34℃まではしのげるのだ。

夕方5時になり、さて終わりにするかと立ち上がったとたん、天井がグルリと回った。

人生初の「めまい」である。

それはもう、ものの見事に壁も本棚も全部、きれ~いな同心円を描いて回った。

一瞬、机と椅子の背を握ってなんとか体を支えたものの、とても立ってはいられない。畳の上に横になると、猛烈な勢いで汗が出てきた。息が荒い。気分も悪い。目を開ければまた視界が回って、一層気分が悪くなる。

しばらく休んでいれば気分が良くなるだろう、とじっとしていたが、いっこうに改善しない。吐き気までしてきた。目をつぶったままトイレまで一歩一歩這って行く。吐き下しだった。これはもうダメだと亭主殿を呼び、なんとか一緒に1階まで降りる。しかし、冷房の効いた部屋でソファに寝ていても、気分の悪さはひどくなるばかり。とうとう救急車を呼ぶハメになった。2時間ほどで回復できたのがせめてもの幸い。

この話を周囲にすると、「わたしも」、「アラわたしもよ」と、何人の中高年の女性がめまいでぶっ倒れたことがあると言ったことか! 一人などは「温泉に入っている時にめまいがして具合が悪くなってね、救急車、とも思ったけど、裸じゃイヤァ~ってあせってさ」と笑う。

今年は去年の二の舞をするわけにはいかない。エコ派のわたしも、さすがにエアコンを取り付けた。