Monthly Archives 6月 2021

オリンピックが見たい!

文化・スポーツ

今こんなことを言うと非難ごうごう、サイト炎上かもしれない。

コロナ対策で医療は切迫し、接客業は収入が激減して廃業も多い。ワクチン接種が進行中とはいえ、コロナに感染した人、死んだ人も多い。感染しなくても食事会は禁止、移動は自粛、なんでもオンライン。みんな不自由な生活に耐えてストレスがたまっているのに、東京オリンピックを開いて世界中から選手やメディアが集まり、感染爆発になったらどうするの?

その心配はもっともだと思う。

しかし、それでも、わたしはオリンピック・パラリンピックが見たい。

4年に1度しかない、世界トップクラスのスポーツをたくさん見たい。生身の人間にここまですごいことができるのかと感心し、美しいフォームに見惚れたい。誰にも障害を負う可能性があるけれど、足をなくしても目が見えなくても、あんなに速く走れ、泳げ、ボールが打てて、重いバーベルが持ち上げられるということを見たい。

優れたスポーツは見る者に感動と喜び、そして希望をもたらす。それはスポーツの最大の魅力ではないか? コロナ下で疲れてイライラしている人に、オリンピック・パラリンピックは大きな明るい力を与えてくれるのではないか? 開催国の日本だけではなく、世界中の人々の元気が出るのではないか?

つまり、苦境で不安・不満に満ちた今こそ、平穏な時以上にオリンピックの価値が発揮されると思うのだ。

華々しい開会式・閉会式は諦める。無観客でいい。各国の選手どうしの交流やパブリックビューも我慢だ。「祭典」要素は全部なくして、ひたすら試合だけを粛々と行い、テレビやネットで放映すればいい。そうすれば、このストレス社会に風穴が一つ開く。

オリンピックを開こう!