秋晴れの日が続いている。 亭主殿は晩稲(おくて)の稲刈りが終わり、暇になってきた。「久しぶりに釣りに行ってみないか」とわたしを誘う。 「いい […]…
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各月のしおり
金木犀(キンモクセイ)の甘い香りは、夜の闇の中でも濃厚に漂ってくる。その香りをかぐたび、遠い昔のせつない恋の思い出がよみがえる。 その時、わ […]…
しばらく仕事がなくて暇だったのだが、6月の終わりから立て続けに翻訳依頼が来た。21日間休みなし、最悪の日は1日15時間働く始末。 ところが7 […]…
技術翻訳をしていると、大腸癌などのように同じテーマで、英語と日本語の文書をそれぞれ英訳・和訳する仕事がくることがある。 内容はある程度共通し […]…
子どものころおできができると、母は庭からドクダミの葉をとってきてあぶり、手でパンパンと叩いた後でおできに貼っていた。ドクダミは「毒消し」だと […]…
この鳥の特技は左右の足の長さを調節して、垂直な枝に止まっていられることだ。野鳥好きだった父が昔教えてくれた。わたしに見られていると気づくと葭 […]…
イタリアにいたころ、アグリツリーズモという言葉を聞いた(英語ではアグリツーリズム)。直訳すると「農業観光」だが、「田舎体験」という感じに近か […]…
このピンク色の可愛らしい花は、道端や畑の、ほんとにどこにでも咲いているただの雑草だが、わたしは小学生のころから好きだった。「ホトケノザ(仏の […]…
3月に入ると、イノシシが山からの降り口の糠(ヌカ)を食べる回数は増えたが、そこから少し離れたところの糠はなかなか食べてくれない。亭主殿は「も […]…
年末から猪(イノシシ)がパタリと罠に近寄らなくなった。 毎日律儀に餌のヌカをまきに行きはするが、箱罠の近くどころか、少し離れた獣道の降り口2 […]…