秋晴れの日が続いている。 亭主殿は晩稲(おくて)の稲刈りが終わり、暇になってきた。「久しぶりに釣りに行ってみないか」とわたしを誘う。 「いい […]…
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エッセイ
まどかは42歳、夫の転勤で2男2女とミラノ郊外に住んで丸3年。イタリア語は達者になり、おしゃれに精を出し、アルプスへスキーに行き、オーボエを習い始め、国際クラブの会長をして寿司教室や教会巡りの行事を主宰し、とイタリア生活を満喫していたところ、乳がんが見つかってしまった・・・ イタリアは当時世界トップの乳房温存国だが、とてつもなく万事いいかげん。
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エッセイ
団地の中でまどか夫婦が山羊を飼い始めた。「除草獣」としてだが、山羊に発情期が来てやかましく鳴き始め、近所迷惑でかなわない。それではと種付けに連れて行くハメになった。仔山羊を産ませるなら、ついでに乳を搾ってチーズでもつくってみるか? 一方、引き取った野良犬は、まるでまどかの言うことをきかない・・・ 爆笑ドタバタ記。
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詩集
あふれる想い、かなわぬ悲しさ、絶望 、そして黒い憎しみ、罪……。せつなく、ときには恐い恋心を自然の情景とからませ、日英伊の3カ国語で語る詩集(日本語版)。あなたの心のどこかに響くかも。
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エッセイ
一度はミラノに住んだ まどかが、今度は稲作の手伝いまでする本格的な田舎暮らし。 医薬中心の技術翻訳の仕事も続けてます。「技術翻訳って何?どんなことするの?」興味があればのぞいてください。晴耕雨読の毎日をお届けします。
金木犀(キンモクセイ)の甘い香りは、夜の闇の中でも濃厚に漂ってくる。その香りをかぐたび、遠い昔のせつない恋の思い出がよみがえる。 その時、わ […]…
しばらく仕事がなくて暇だったのだが、6月の終わりから立て続けに翻訳依頼が来た。21日間休みなし、最悪の日は1日15時間働く始末。 ところが7 […]…
技術翻訳をしていると、大腸癌などのように同じテーマで、英語と日本語の文書をそれぞれ英訳・和訳する仕事がくることがある。 内容はある程度共通し […]…
子どものころおできができると、母は庭からドクダミの葉をとってきてあぶり、手でパンパンと叩いた後でおできに貼っていた。ドクダミは「毒消し」だと […]…
この鳥の特技は左右の足の長さを調節して、垂直な枝に止まっていられることだ。野鳥好きだった父が昔教えてくれた。わたしに見られていると気づくと葭 […]…
動物の品種名を2,000和訳するハメになった。 まだしもペットの犬や猫なら、ネット検索すれば日本語の品種リストが見つかるが、家畜の馬や牛、羊 […]…
イタリアにいたころ、アグリツリーズモという言葉を聞いた(英語ではアグリツーリズム)。直訳すると「農業観光」だが、「田舎体験」という感じに近か […]…
実家の親の遺品整理に難儀していたころ、同級生が「もったいないボランティアプロジェクト(mottainai-vp.jp)」という活動を教えてく […]…
このピンク色の可愛らしい花は、道端や畑の、ほんとにどこにでも咲いているただの雑草だが、わたしは小学生のころから好きだった。「ホトケノザ(仏の […]…