お囃子バンザイ

文化・スポーツ

今年も茨城に行って、夏祭で太鼓を叩いてきた(去年の祭は2018年7月のしおり)。とはいえ、五月に草刈りをし過ぎたせいで六月は関節があちこちきしみ、正直、行く前のテンションは今一つ上がっていなかった。

それでも、例年どおり祭の一週間前に行ってお囃子の練習に出ていると、笛2本、大太鼓2つ、小太鼓3つ、鼓が大小合わせて20近く、部屋中に響く。その音はわたしの耳だけでなく骨や筋肉、内臓にまで響きわたって、わたしは全身がお囃子の音楽に浸され、満たされて幸せだった。

博学なお囃子会の会長によると、耳の聞こえない人でも、太鼓、特に大太鼓の振動音は骨で受け取って「聞く」ことができるらしい。

わたしは長いこと、打楽器はメロディ楽器の添え物だと思っていたが、お囃子会に入ってみてそれが大きな誤解だとわかった。お囃子は笛がメロディを奏でるとはいえ、主役は圧倒的多数の太鼓と鼓だ。打楽器のリズムには、人をワクワク、ウキウキさせるものがある。自分で叩いているとなおさらだ。

今回の祭当日、一番楽しかったのは、お囃子会の若いメンバーの一人と隣り合って歩きながら呼吸を合わせて、この写真の鼓の大小を掛け合わせのように叩くことができた時間だった。

鼓には大小があり、たいていは少し違うリズムを、絶対重ならないように前後して叩く。やや音の低い大鼓(おおつづみ)が先行し、音の高い小鼓(こつづみ)が後を追う、という構成で、たぶん高い音が後に来るほうが、雰囲気がハイになる。

大鼓と小鼓の呼吸がピッタリ合うと、「ひょっとしてジャズやクラシックのコンサートでも、こんな感じなのかな」というくらい、ノリノリで気分がいい。

お囃子、バンザイ!

鼓、バンザイ!

You Might Also Like

1 Comment

  • Reply
    YI
    2019年8月15日 at 2:42 PM

    こんにちは! いつも子ども達にお土産ありがとうございます。お祭り、楽しかったですね。来年も楽しみです。

    話は変わりますが、台風心配ですね。何事もなく過ぎ去ることを願っています。

  • メッセージをどうぞ / Leave a Reply

    *