狩猟免許の「罠(わな)部門」の講習会と試験を8月に受け、無事通った。
罠専用だから、猟銃は使えない。親戚に話すと「え、マドカさんなら鉄砲バンバンでしょ!」と笑われたが、銃は保管や申告がけっこう面倒なので、とりあえずは罠だけでいい。
10月に入ると猟友会の総会で、目立つオレンジ色の帽子とベストを支給された。初心者講習会で猪捕り名人のジンさんの知恵と経験をたっぷり教わった後、亭主殿が近所の人から古い「箱罠」をわけてもらう話をつけてくれた。10万円の投資だ。
さぁどこに罠を仕掛ける?
ジンさんのアドバイスに従うと、罠は、猪がねぐらの山から餌場に行く途中で、水場に近く、車の通る道からは見えないが、トップカーと呼ばれる農業用運搬車が近づける場所に置かないといけない。
が、わたしにはこの辺の土地勘がない。
首をひねっていると、小さい頃このあたりの野山を駆け回って遊んだ亭主殿が、いくつか候補地を教えてくれた。
その中でもここは深い山に近く、手前の田んぼには猪が盛大に掘り返した跡があり、すぐ後ろの斜面の茂みには猪が降りてきたらしいすき間が 2カ所ある。右手の坂のすぐ下には池も見える。少し開けているのが難点だが、なんとか隠れているほうだろう。念のためジンさんに見に来てもらうと、「ここがえかろう」とお墨付きがもらえた。
さっそく猟友会のメンバー4人が箱罠を2つに分けて軽トラックに積み込み、現地まで運んで組み立ててくれる。礼を言うと「そりゃお互い助け合いじゃし、ボランティア精神がある人が来てくれるのよ」とのことで、これは先々わたしも他人様の手伝いをせねばなるまい。
ハテ、うまいこと猪が罠にかかってくれるかな?
2 Comments
SS
2019年11月13日 at 11:32 AM相変わらず、楽しい、あなたの気分がたっぷり、しっかり表出されている文体、をたのしみました。イノシシがかかるのが待ち遠しいですね。楽しみです
N.O
2019年11月14日 at 9:42 PMついに免許を。やりますね〜。
わたしの親戚にも狩猟免許を持つおじがいて、山口にいた頃には猪肉のお裾分けに預かっていてました。父がそれをすき焼きにして。。美味しかったなあ^_^。もちろん、お味噌とゴボウをきかせた猪鍋もやりました。あったまりますよね。
新しいレシピのアップ、あるかな。