毎年家族の誕生日には、本人が食べたい、と言う料理を夕食につくる。
娘の誕生日にリクエストを聞くと、「ラビオリ」という返事が返ってきた。
ラビオリはまさにイタリアの餃子で、ミラノのスーパーでもバーリのスーパーでも何種類も売っていた。中の具材は茸(きのこ)やナッツ、赤キャベツ、ハム、そしてその組み合わせ、と色々ある。形も〇、△、□と様々。餃子との違いは皮にもあって、ラビオリの生地には卵が入っているから黄色くて味が濃く、コシがある。
私も家族も好きで、よく買って食べていた。美味しいうえに、チョイと茹でてコンソメの素と野菜を入れたら簡単に一食できあがる。トマトソースやオリーブオイルで和えてもいい。手抜きランチに重宝なのだ。
しかしわたしは日本でラビオリを見たことがない。まちがいなく日本人にも受けると思うのだが。ネットで見てみると、輸入品を扱う大きな店や通販なら買えるらしい(お勧めのメーカーはRana)。
が、まぁ、せっかくだから自分で作ってみるか。具材は、イタリアでもよく食べていたリコッタ(カッテージ)チーズとほうれん草にしよう。
ウチの畑には縮み葉のほうれん草がある。普通の平たい葉っぱのほうれん草と比べ、ひどく育ちが遅いので単価が高くなり、店にはほとんど出回らない。しかしその分、すごく味が濃くてウマイ。家庭菜園向きの野菜だ。
さて、生地。
イタリア語でネット検索すると、いくつかレシピが出てきた。フムフム、と小麦粉に卵を混ぜて寝かせ、麺棒で伸ばしていると、えらく硬い。なかなか薄くならない。ウ~ン、これは水を混ぜた方がよかったかな?
ともあれ、何とかできた。おいしかったよ!
満足まんぞく。
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