11月のしおり ワクチン関連文書の和訳

各月のしおり 翻訳

ワクチン関連の文書の和訳がきた。何コレ、という英語がいくつも出てきて、そのたびに英語版と日本語版のグーグルで検索して調査する。

たとえば、これはどうも検査方法らしいと見当がつく場合なんかは、日本語のグーグルで略語を検索すると、スッと日本語が出てくる。しかし、文章全体が何のことやらさっぱりわからない場合だと、まず英語版のグーグルで語の背景を調べる。「なるほど、そーゆー意味だったのか」とわかると、「これかな?」という日本語に訳して、今度は日本語版のグーグルで、その言葉が実際に使われているかどうかを確認する。数件しかヒットしないと、その語は使われていないということで、また別の日本語に変えて検索する。あーめんどくさ。

でも、文脈にちゃんとはまる言葉が探し出せると、超気分イイ。一気にテンションが上がる。

数字がたくさん出てきて、まちがえないようコピぺ(コピーして貼り付け)するが、文章中の(丸ガッコ)やコンマ(,)をいちいち半角から全角に変えるのがめんどくさい。カッコもコンマも英文では半角だが、日本文では基本的に全角だ。

全部訳し終わったら原文の英語と訳文の日本語を突き合わせて対訳チェックする。めんどうだが、これをキッチリしておかないと、絶対どこかまちがえてる。翻訳学校でも、「よくnot を訳し忘れたり、1段落丸々抜けてたりします」と教わったが、確かにそのとおり。not を抜かすと意味が真反対になるから要注意だ。納期間際に訳抜けを見つけると、あせって調べるハメになる。

やれやれ、やっと納品。

こんな文書は、まず公開されない。クライアントの企業の中だけで使われる。技術翻訳者は表舞台に出ない黒子(くろこ)である。

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