猪ハンティング 7 再開

猪ハンティング 自然・動物・農業

猪はこの辺りで去年は歴史的不猟だったが、今年は9月からバカスカ捕れているらしい。わたしも檻(おり)の仕掛けを点検してあちこち潤滑油をさし、ちゃんと扉が落ちることを確認した。

写真の左下の菱形の枠の中の茶色い糸は、檻の中の地面に置いた竹につながっていて、猪が餌の糠(ぬか)を食べる拍子に竹を動かすと、糸が引っ張られ、菱形に直交する水色の棒が枠からはずれる。すると、菱形と同じ向きの水色の棒も枠からはずれ、右上に伸びる細いワイヤがゆるむ。で、2つのU字型の枠に固定されていた留め具がはずれ、檻の両側の扉が落ちる、という仕組みだ。

なかなかややこしい。

去年ジンさんたちが檻を設置してくれた時、「ええか、この菱形の枠に水色の棒を2本直角に固定するやり方をよう覚えときや。2回は教えんで」と言われ、1回で覚える自信のないわたしは携帯で写真を撮って、それを見ながら何回も練習した。

いっぽう、この10月は他の人が捕った猪の解体の手伝いに3回行った。大人の猪が3匹、子どもの猪が9匹という豊猟で、わたしは猪の筋肉や骨格がおもしろかった。

猪の肩甲骨は人間と同じように平たい扇形をしている。股関節も人間と同じで、大腿骨の上の端はまん丸のボール状、それを受ける骨盤側はきれいなお椀型。やっぱり同じ哺乳類なんだねぇ。

しかし骨盤は、猪の方が人間よりはるかに小さい。猪は4本足で歩くから、2本足で歩く人間と比べて、後ろ足にかかる体重がざっと半分。だから後ろ足を支える骨盤が小さいのだろう。

「おまえ、今年はこんだけ捕れよるんじゃけのう、今年捕らなんだら、どもならんど」とハッパをかけられる。

う、1匹でいいからわたしも捕りたい。

You Might Also Like

No Comments

メッセージをどうぞ / Leave a Reply

*