2024年9月のしおり トルコのテロ

トルコ紀行 各月のしおり

イスタンブールでアヤソフィアに入る前、セキュリティチェックがあった。人間は金属物探知ゲートを通過し、荷物はX線検査される。画面には確かにバッグの中身が写っている。

それほどテロを警戒する必要があるのか?

帰国のためイスタンブール空港でチェックインしようとして、亭主殿はパスポートを出すためにスーツケースから手を離した後、通路に置き忘れてゲートを通過してしまった。誰もいないところにスーツケースが1つ、ポツン。気がついてみんなで大笑いした。

ところがガイドさんはえらく緊張した顔で、空港職員に「置き忘れただけだから取りに行ってもいいか」と尋ねている。OKが出て亭主殿は無事にスーツケースを取り戻したのだが、その時のガイドさんの体験談が凄まじかった。

「実家に戻った時に、母親が手作りの食べ物をスーツケースいっぱい持たせてくれたんです。その後バス停で、着替えを詰めたバッグだけ持って、その食品入りのスーツケースを置いてきてしまったんですね。しばらくして気づいて慌てて戻ったけど遅かった。警察がスーツケースを遠巻きに取り囲んでて、近寄れないんです。あれは爆発物が入っているかもしれない不審物だって。爆発物処理班が来てました」

「わたしは必死で言いましたよ、中には食べ物しか入ってないって。でも何にも証拠がないでしょ、警察は信じてくれない。結局、目の前で、スーツケースは爆破されました。ショックでした」

3月22日、モスクワ郊外の銃乱射テロで100人以上が死に、トルコではイスラム国の一斉取り締まりで約150人が拘束され、実行犯4人のうち2人は直前にトルコに滞在していた。

トルコにもイスラム国のメンバーがいる。テロの危機はあるのだ。

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