稲刈り前には、田んぼの稗(ひえ)を手で刈る。
稗は今でこそ完全に雑草扱いだが、古くは雑穀として食用だった。わたしがお囃子で太鼓を叩く茨城の夏祭で祈願される「五穀豊穣」の中にも、含まれることがあるらしい。だから稗の実(種?)も食べれないことはないのだろうが、たぶん、米ほどうまくないんだと思う(うまかったら、稗を栽培してもっと食べてるよね)。でも今は雑穀ブーム?
現代は稲作の機械化が進んでいるのに、どうしてわざわざ手で稗を刈るのかと亭主殿に聞いてみた。すると、田んぼに稗が残っている場合、コンバインで稲を刈って脱穀する際に、稗の実も混じってしまうのと、丈夫な稗の茎がからまってコンバインの動きが止まるからだと言われた。ナルホド。稗は稲より一回り背が高いので、見つけるのはカンタン。
だけど、田んぼの稲をかき分けかき分け、かがんでは鎌で根元から稗を刈る作業は、なかなかの重労働。去年わたしは初挑戦し、強烈に腰と肩にきた。1日2時間×3が限界。でも、体を動かすのは楽しい。ジムの室内で機械相手に体を動かすよりは、緑の中での労働のほうが断然気分がいい。成果もある。今まであまりやったことのない作業というのも、おもしろい(10年やったらイヤになるかも)。亭主殿がわたしにいっぱい感謝してくれるのも嬉しい(亭主ひとりではとてもやる気にならんそーな)。
というわけで、今年もやるぞ、稗刈り!
No Comments